作品を作ったのは…ハリウッドで活躍する特殊メイクアーティストです。 シリコンで作った リアルなメイクは 高い評価を受けました。 デビュー作の題材として辻さんが選んだのはアメリカを代表するアーティストアンディ・ウォーホルです。 辻さんは 幼い頃からものづくりが好きで高校時代に独学で特殊メイクを始めました。 その写真を ハリウッドの特殊メイクの第一人者に送ったのです。 シリコンを使って 人の顔を自由自在に変えるテクニックは世界一と言われています。
粘土の表面に少しでも傷がつけばせっかく作り込んだディテールが台なしになるため顔の肌になる材料は特殊メイクで親しんだシリコンを選びました。 型の中に もう一度シリコンを流し込めば完成です。 ディックさんから教わった特殊メイクの技術を駆使して初めて シリコンで作りました。 ウォーホルは生まれつきの病気で肌が白くコンプレックスを持っていました。 ウォーホルがコンプレックスを持っていた色白を際立たせるためあえて 赤みの部分を多めに入れました。
人間不信という重荷を背負うようになった中学 高校時代。 家庭に対するコンプレックスを抱き自分の中に閉じ籠もりがちになりましたがそんな時に出会ったのが特殊メイクだったのです。 胎内に 必ずというほど修復した時は まず いっぺんバラバラにするんですけど巻物が入ってたりとかその時その時の思いとかがウワーッと入ってるんですよね。 コンプレックスを押し隠した 若いウォーホルの顔が出来上がりました。