日曜美術館「夢の宗達 傑作10選」

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この番組のまとめ

最高傑作「風神雷神図屏風」を入り口に一人なんですけれども。 それこそ この風神雷神は 物心ついた時から何となく知っている。 でも 宗達自身の人物像ってなかなか つかめないままいまだに いますよね。 風神雷神は 仏を守る神として建物の両脇に配置されいわば脇役です。 それまで社会の底辺にうごめいていた町衆のエネルギーが社会の前面に出てきて それがその力が渦を巻くようにして琳派を象徴する 「燕子花図屏風」の尾形光琳。

江戸時代初期の読み物に宗達の人物像につながる数少ない記述があります。 これは全く別のものだと思われがちですけれども宗達の 自然の捉え方というかそれにもかかわらず 確かに最初のVTRで 中沢さんが宗達には 琳派にはないものがあると おっしゃっていたんですけどそれが まさに自然の生命力…。 傑作選6作目…このにじみに 宗達の水墨画の秘密が隠されています。

にじみだけ見ても美しいというところが 一つの特徴でやっぱりどうしても 生まれてくるにじみに対して筆を加えてよく見るとこの目尻の辺りにも非常に牛特有の野性というか野性の形を そのまま描写してる感じがするので牛の持つ野性の生命力とかそういうのを描きたかったんじゃないかなと思いますね。 「伊勢物語」の一場面を描いた…この絵は「松島図屏風」と 全くタイプが異なるように見えますがどちらにも 宗達を宗達たらしめるキーワードが秘められています。