日本政府は 万国博覧会に初めて工芸品を出品しました。 海外のオークションにも参加して1万点を超えるコレクションを築きました。 その村田さんが一番 気に入っているというのが象牙を彫って作られた彫刻です。 この技に圧倒されたという彫刻家の前原冬樹さんです。 足も 一本一本こんなに細くしないでもいいのになと思うけど象牙の可能性みたいなのを極限というか人の手で できる限界を追求してるような姿に思えますね 僕には。 象牙を使った 細密な彫刻は江戸時代の末期から 明治にかけて盛んに作られます。
象牙を使った彫刻をしてる人は結構いるんだけれどもこれほど 何というかな近視眼的というかまあ一種 限界に挑戦するみたいな気持ちがあるんでしょうね。 ある種 スポーツ選手が技の極限に挑戦するみたいなこういう彫刻の題材になりそうなものじゃなくて普通は こんなもの彫刻にしないだろうというような東京・日本橋にある三井記念美術館。 鉄や銅など金属で作られた「自在置物」と呼ばれる工芸品です。 戦国時代 「明珍」という鎧や兜を作る名門甲冑師の一族がいました。 献上品などとして作り始めたのが自在置物でした。
というか 明治工芸は欧米の名だたる美術館に行くともう 日本の絵画なんかよりよほど充実したコレクションが最初にこういう工芸品に目をつけてその制作を奨励したと。 明治の初めごろというのは欧米と日本とでこんなに貨幣価値の差があるから例えば 1年かけて作ったようなものを海外に持っていってべらぼうな値段で売れるとその お金というのは外貨の価値というのは日本に持って帰ると すごいお金になるわけじゃないですか。