日本の話芸 落語「はてなの茶碗(わん)」

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この番組のまとめ

ラッシャー板前かなんかかな?松尾伴内かな?その辺が司会をやっている蝶ネクタイしている。 京都の木屋町に 茶屋金兵衛さんてぇ方がいらっしゃる。 それでもってそこから帰って参りましてそこに チョンと 腰掛けてね京都の町を 一日中 こうやって見てるというのが 何よりの楽しみという訳でございまして今日も今日とて 音羽の滝の掛け茶屋で 茶を啜っております。

6百両する品物かよ~。 エ~イ 6百両って訳にいかねえかもしれないけどな半値の 3百両だって くりゃな江戸へ戻って 借金 返して楽に 遊んで暮らせらぁな。 「ああ~ それでもってねちょいと 町外れだけどさ一軒 借りてね そこで男所帯じゃねえけど いろいろと所帯道具 集めてたんだけどさ男ってぇな いけねえな~。 で まぁね こういう商売だしね表へ出てるしさ 京都だしねうん 瀬戸物はたくさん あるからね『そこで買えばいいや』と思ってるうちにねいざ 仕事となるってぇとさかまけちゃってね忘れちゃうんだよ。

じゃあ いいやな 清水の舞台から飛び降りたつもりでもってさあの人 茶屋金兵衛さんといって茶金さんつってましてね大変な目利きなんでございますわ。 茶道具のほうではね ええ。 「何を言って あなた3両だ 油の道具でもって…それね 6百両する品物ですよ。 無理やりこれを ひったくるってぇと3両と 油の道具を置くと…。

「はあ~ちょいとね あの~ ご主人にね見てもらいたい品があるんでねちょいと 茶金さんをお願いしたいんですけども」。 その品物 6百両するんだよ」。 「これは なんですよ清水焼数茶碗でございますな。 ね?茶金さんじゃなきゃ分からねえんだから 本当に」。 いえ いえ いえ いえ ええ?私はね 6百両する品物を持ってきたんだ。 で 『茶金さんに見てもらいてえ』てったら ここの番頭がね『私で大丈夫だ』って。

ちょっと その箱書きに私が 短冊に」というんでございまして茶金さんが 「清水の音羽の滝の おとしずく茶碗のひびも もりの下露」と書きました。 さぁ しばらくするってぇと近衛殿下のお茶会に呼ばれた茶金さんが「何か 面白い話はないか」というんでもって「これこれ こういう話がありますよ」と言うと近衛殿下が 「その茶碗余も見たいぞ」と言って近衛殿下の前へ行く。 また しばらくしまして今度は 近衛殿下が高貴な方 宮中に呼ばれまして時の帝に 御拝謁を致しまして「何か 面白い話はないか」というんで この話をする。