福島第一原発から北に23km。 はっ!♪~稲荷神社の祭り 一番の出し物が この「天狗舞」。 まあ ぱっと見たところはよくある感じですが彼らに言わせれば天狗と獅子という民俗芸能の二大スターが共演する全国でも珍しい天狗舞なんだそうです。 消防団は 地域の一般市民からなる消防のための組織です。 福島第一原発3号機の爆発。 放射線量が上昇し 政府は北萱浜を含む地域に屋内待避を指示しました。 福島市内の避難所にたどりついた北萱浜の人々の姿をニュースカメラが捉えていました。
消防団の有志も 小西さんと共に北萱浜に通い始めます。 なにぶん 3年ぶりの練習なもので天狗舞が どんなものだったのか震災前そのままの復活を目指しての再出発。 しかし 困った事に一番の要の天狗役が選手交代を余儀なくされていました。 天狗役に指名された…震災前 天狗役を務めていた人が子どもを連れて 関東に自主避難したため以前 天狗役をかじった事がある吉村さんに白羽の矢が立ちました。 原発事故の直後 捨て身で行方不明者の捜索にあたった消防団。 天狗舞の練習が始まってひとつきがたっても参加者は一向に増えません。
原発事故は 福島の人々が先祖代々受け継いできた民俗芸能を福島県有数の漁港として知られる…400軒あった家は全て津波で流され144人が亡くなりました。 田植踊を踊った小学生は放射線被ばくを避けるためここには近づかないように指導されています。 ふるさとの土地を追われ人々が バラバラになった中での田植踊の復活。 その中心となってきたのが 長年踊りの指導にあたってきた…田植踊が復活したのは請戸から遠く離れた場所。 請戸生まれの子どもがいなくなった時どうすれば 田植踊と人々のつながりを守れるのか。