その多くが 不登校や中退などで学校に行かなくなった。 学校や 自治体の「こころの健康センター」からの紹介の他自力で見つけた親たちが駆け込み寺のように やって来る。 NPOの職員や学生社会人のボランティアがマンツーマンで教えてくれる学習支援の場だ。 集まる若者の半数以上が貧困の状態にあり支えを必要としているからだ。 あの辺に 大学生がうじゃうじゃ いるんだけど。 ああいう大学生はすばらしい大学生だからそこは もう俺は認めてるけど。 家族全員 働いているが収入は少なく 不安定だ。
月に数回 中学の相談室に登校する事はあるが大抵は 家か たまり場で勉強している。 学校教育から こぼれ落ちてしまった娘のためにはるえさんは 必死で別の居場所を探した。 青砥さんは あかねを いきなり勉強に向かわせる事はしなかった。 事務所の片隅で美術系の大学出身のスタッフに教えてもらう事にしたのだ。 高校進学という目標ができて遅れていた中学での勉強を取り戻そうという意欲が湧いてきた。 青砥さんは あかねの勉強相手に社会人ボランティアの新村恵一さんを引き合わせた。
青砥さんが 子供の貧困に目を向けるようになったきっかけは高校教師時代に遡る。 子供の貧困をなくそう!なくそう!なくそう!なくそう!教育格差を なくそう!なくそう!国は去年「子どもの貧困対策の推進に関する法律」を定めたが利用できる子供は 僅かだ。 一方 生活保護に準ずる 厳しい暮らしをしている小中学生は140万人。 彼らへの公的な学習支援はほとんど行われてはいない。 学習支援をどうすれば広げていけるのか。 ものすごい コンプレックスもあるし焦りもあるしこちらが 対応する事の難しさですよね。
生活保護を受けたいと考えた事もあったが世間の偏見を恐れて諦めた。 青砥さんは さきが孤立し始めている事を問題視した。 青砥さんの勧めで通信制高校に入り直した。 生活保護を受けていたが上の妹が就職し収入が受給基準を超えたため対象から外れた。 幼い頃 両親が離婚し 母子家庭に。 ここでは 就職相談やセミナーなどの就労支援を無料で行っている。 情報が出て すぐに埋まってしまう求人も多くいかに最新の情報にアクセスし続けられるかが勝負。 無料のビジネスマナー講座も紹介してもらった。 祖父による家庭内暴力。