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- 100分de名著 ファーブル昆虫記 第2回「昆虫観察を天職と知る」
- 2014年07月09日(水)
- 23:00:00 - 23:25:00
- 第2回では、ファーブルが昆虫学者となるまでを見つめる。一家離散、極貧の中、苦学して教師になった彼の人生を変えた論文とは? 昆虫の驚くべき神秘が明らかに。
この番組のまとめ
世界中で読み継がれる「ファーブル昆虫記」。 さあ 「ファーブル昆虫記」2回目指南役は「100分de名著」 司会の…さあ 今回の名著は「ファーブル昆虫記」でございます。 「ファーブル昆虫論文」ではなくて「昆虫記」であると。 だから虫なんて興味ないという方もフランス文学者で 埼玉大学名誉教授の奥本大三郎さんです。 しかも その「ファーブル昆虫記」も昆虫に関する図鑑とか 論文とかそういう事では また ない。 だから 「昆虫学的回想録」というのが原題なんですけどね苦労話もありますしね。
それから そのハチの事に興味を持って…「いつか 昆虫学者になろう」とおぼろげに…。 この島で出会ったのが博物学者の モカン=タンドンでした。 ファーブルは コルシカ島を離れ南フランスの アヴィニョンの高校で物理の教師となりました。 昆虫学者 レオン・デュフールのカリバチの生態に関する論文です。 カリバチと呼ばれる種類のハチはバッタなど 昆虫の獲物を捕らえ幼虫の餌にするため巣穴に持ち込みます。 しかし 幼虫が育つまでの間当時 昆虫学といえば標本を作って 分類する事が主流でした。
1855年 カリバチの観察を始めたファーブルはまず 獲物が どのような状態になっているのか確かめてみる事にしました。 カリバチが獲物を巣穴に運んでいます。 「獲物を針で刺し 殺してから防腐剤を注射する」というデュフールの論文にファーブルは 更に疑いを強めます。 獲物を運ぶ様子を観察する事は比較的 簡単ですが刺す瞬間に立ち会うには途方もない時間と手間がかかります。 カリバチが 獲物を運ぶ途中で取り上げ生きているものと取り替えるのです。