「知恵泉」お手紙講座 実践編です。 明日から使える知恵を オンパレードでお送りしたいと思うんですが手紙を書く時に その手紙は恐らく公開される可能性というのを必ず 可能性の中に入れてると思うんですね。 漱石の手紙なんて やっぱり読んでくめども尽きせず面白いですよね。 生涯に書いた手紙のうち2,500通余りが 今に伝わりここに 漱石の手紙が187通 保管されています。 「人に手紙を書くことが大好き」と語った 漱石。
今日は こういった文豪の手紙術を読み解いて頂くもう一方に お越し頂く事になっているんです。 ロマンあふれる処女詩集「若菜集」や自然主義文学の先駆けとなる小説「破戒」。 藤村は 随筆の中で手紙について こう述べています。 真心が ありのままに書かれてあって藤村の手紙は 今も神津家で大切に保管されています。 藤村は手紙の形式や時候の挨拶にはほとんど こだわりませんでした。 ちょっと 自分自身の事思い出したんですけどつい先頃「謹訳源氏物語」という全部で10巻から成る膨大なものを書き終えた。
これはですね 藤村の手紙書簡集を読みますとかなり随所に出てくる言葉で決まり文句のような形をとっているんですけれどもでも それは 単に形ばかりの事じゃなくてやっぱり 心の底からそれを思っているなというのは伝わってくるような…。 君はヒグラシ 僕はツクツクボウシが好きで今も好きです。
さあ 最後は 石川木の手紙術ご覧頂きましょう。 親友 金田一京助へ金を無心した時の手紙です。 どうなんでしょう? 中川さんこの手紙の状況というのはどういったものでしょうか?実際に困っていたというのはあると思うんですけれども彼は 詩集を出すという事が大きな目標としてあってこのあと5か月後ぐらいにこういうふうに 進展していくんだというような臨場感ですよね。