日曜美術館「胸騒ぎの風景 ヴァロットン×角田光代」

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この番組のまとめ

画家の名は フェリックス・ヴァロットン。 作家・角田光代さんがその絵に潜む物語を読み解きます。 恋人や家族 一見親密な人間関係に潜む 心の闇を描き出す。 角田さんは そうした小説を次々と世に送り出し2005年 直木賞を受賞しました。 執筆の合間に よく展覧会に足を運ぶという角田さん。 マネや ルノワールなど 巨匠たちの作品が展示された部屋で名前さえ知らない ある画家の絵に目を奪われたのです。 「その日 私は彼女の母親と短く言葉を交わしてわかれた。

手前に座る人物はヴァロットン自身です。 倹約を重んじる家庭に育ったヴァロットンはブルジョアの妻の暮らしぶりに違和感を抱いていました。 ヴァロットンは心の奥底に悪を持ちながらそれを認める事ができない人々のために絵を描くのだと言っています。 しかし ヴァロットンのシュザンヌは「貞節」という言葉とは正反対。 この皮肉は まさにヴァロットンの現代性というか一番 ヴァロットンらしい。

作品から にじみ出るような屈折加減とか そういうものは本人自体は持っているものなんでしょうかね?随分いるという証言もありますし。 フランスでも 評価が低かった時代いち早く ヴァロットンに注目したのがフランス文学者の澁澤龍彦です。 ヴァロットンの裸婦に関心を寄せている人がいます。 多分 習作という事もあってお尻の…裸婦は 背後から描く事を好んだという ヴァロットン。