ETV特集「見えないものが見えてくる~白石加代子の百物語〜」

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この番組のまとめ

白石加代子の「百物語」がいよいよ 最終公演を迎える。 お祭礼だと思って騒げ!白石加代子 72歳。 演出家の鴨下信一は 「岸辺のアルバム」「ふぞろいの林檎たち」など人気ドラマを手がけたテレビ界の大御所。 「百物語」最後の作品は泉 鏡花の「天守物語」。 「岩代国会津郡 十文字ヶ原の辺りにまかりある」。 「百物語」 22年間で上演されてきたのは当代人気作家の小説や「怪談牡丹灯籠」などの古典「郵便番号 250…」みたいな感じで読みながら読むだけでね 怖いんじゃないかと思った事があったんだよね。

鏡花は 妖怪・富姫と鷹匠・図書之助の恋物語を描いた。 鏡花の奔放な想像力はふるさと金沢の歴史遺産と深く結びついていた。 「見えない世界」なんて迷信でしょ?…って 思ってやしませんか?えっ 私が誰かって?私は獅子頭。 17の登場人物を浮かび上がらせるために鴨下から白石に細かい注文が出る。 すると 見えないはずの登場人物が観客の想像の世界を飛び回るのだ。 さっき こっち向いたり向こう向いたりしてたけど舞台平行 山台平行。 鴨下は天空の世界をイメージさせたいと京都の友禅作家 井上造氏に特別注文した。

一番最初が富姫で「恥ずかしそうに見える」。 白石の 息抜きの空間がある。 頂きま~す!白石は昭和16年 真珠湾攻撃の翌日に 東京・麻布で生まれた。 「越後獅子の唄」は白石の十八番である。 今日は 朱の盤坊のくだりはすごく面白くてまあ あのぐらいやってから金取れるなあ。 ただ 後ろの方が 全然行き先がチェンジになっちゃった。 女王様が惚れるって芝居だから これは。 単純な事を言えば天下無敵の女王が若い男に惚れましたなぜだかは分かりませんって言ってんだよ。

舞台で溺れかけた白石は この本番台本に しがみついて生き延びた。 稽古場での練習はこの日が最後である。 「待て!泣くな 泣くな!工人 近江之丞桃六六十じばかりの柔和なる老人」。 「天守物語」の舞台 姫路城。 この天守の番人が私 獅子頭です。 みんな 娑婆に沸き立つ泡ですよこれから本番まで 連日深夜2時3時まで 台本と格闘する。 「姫路野の一里塚のあたりをお見いな。 五百石 三百石 千石一人で…。 22年間 一歩ずつ 一歩ずつ積み上げてきた白石加代子の「百物語」。 泉 鏡花 「天守物語」。