♪~その美しさに心を打たれ一人の画家が 日本画の歴史に残る傑作を描きました。 描いたのは 奥村土牛。 むしろ もう心象風景的に醍醐の桜っていうものとその置かれた風景といったものに土牛さん自身が得た感動とかそういったものがこの絵の中に表現されているように思います。 そこで出会ったのが土牛より6歳年上で塾頭を務めていた 小林古径です。 古径との出会いは 画家人生を決定づけるものでした。 古径は 後に 近代の日本画壇を牽引する画家となります。 土牛自身は 決して満足できなかったといいます。
土牛さんの中で 古径的なものと土牛的なものの両方がこう葛藤してたんじゃないかなと。 実際にそれ以降の作品というのはそれまでは わりと線を使って古径なんかと同じような感じで線を使って描く絵がとても多かったんですけれども土牛は妻のふるさと 徳島を訪れた際渦潮に 心を奪われました。 土牛が編み出した「鳴門」と同じ技法が使われていると細かなニュアンスも伝わってくるくらい薄塗りなんですけども多分 この絵は 100回以上に薄い薄い絵の具が塗られてると思うんですね。
写真だったら ソフトフォーカスレンズもしくは 明るいレンズで絞りを開放にして撮るとパッと にじんだようなハレーションが起こったような撮り方ができるんですけどそんな感じで描かれてるのかなとも思ってたけどああやって 重ねて。 そして 同じように重ねて重ねてを 100回以上繰り返して作られたのが「鳴門」。 一番最初に コンテストに応募した作品が 鳴門だったんですね。
この構図の ここまで近寄って…僕は これ ズームっていうよりはこういう標準レンズぐらいでちょうどいい距離ここで こういうふうに描いたらこの花のディテールも出るし幹も出るしそれ以外に もっと自分の気持ちをそこに反映できるっていう構図それを考えて決めた構図じゃないかなと思いますね。 実際に今 日本の美しい四季の姿を三好さんも撮られていますが日本が持ついろんな宝物を残していく事も大切でしょうか?ただ きれいな景色っていうだけじゃなくて 日本人が持ってる気持ちですよね 心っていうのが大事なものだなと思いましたね。