先人たちの底力 知恵泉(ちえいず)傾いた組織を立て直せ!▽上杉鷹山(後編)

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この番組のまとめ

しかし 鷹山が藩主になった江戸時代半ば米沢藩は 破綻寸前20万両 現在の価値で150億円もの借金を抱えていました。 東北地方に数十万人の餓死者を出した江戸時代最大の飢きんでした。 それまで鷹山が進めていた再建の成果が鉄道やバスなどの交通事業を展開してきた 企業グループそのCEO 小嶋光信さんです。 小嶋さんは上杉鷹山の藩再建の知恵をどう読み解くのでしょうか?今週も 先週に引き続きまして上杉鷹山の知恵を味わって頂きます。

その一つが 勘定頭出身の黒井忠寄が立案したその結果 33の村に水が行き渡り米の増産に成功したのでした。 マイナスの情報を公表する事で藩士のやる気を引き出した 鷹山。 当時 米沢藩は江戸の豪商 三谷三九郎から19,000両もの借金をしていました。 19,000両に対して500両しか用意できず更なる借金まで申し込もうとしている鷹山に最初は あきれ果てていた 三谷。 鷹山は これ以降も 毎年 三谷に事業の失敗や 災害などによる減収を 正直に報告。

情報を開示する タイミングみたいなのというのも あるんですか?あるんですね。 結局 いわゆる情報を開示する時に…情報開示するのは 組織を強くするという事に 結び付くんですか?常に 同じ情報を共有する事によってやはり 正しい方向性をみんなが持ってる。 マイナス情報を上手に公表して一丸となって 財政再建に取り組んでいった鷹山ですけど更に プラスアルファ藩が豊かになるためにこんな知恵を使いました。 清流に恵まれた この地では室町時代から 農閑期の副業として和紙が作られてきました。

私どもはある一定の業績以上を出すと決算賞与を出すという仕組みを作ったんですね。 例えば 1億円利益を出すよというところで1億3,000万 出たら3,000万のうちのをこれを決算賞与として出しますと。 鷹山のターニングポイントとなった天明の大飢きん。 このポイントを見てまいりましたが実は その飢きんを教訓に鷹山があるサバイバル・マニュアルを作っていたという話がありましてこれについても 山形の特命店員に調べてもらいました。

サバイバル・マニュアル?店長 何の事 言ってんのかな?まあまあ 今は それどころじゃないですからね。 これが サバイバル・マニュアルですか?版木の数は 全部で 28枚。 鷹山は植物を掲載するにあたって江戸から薬草の専門家を呼び数年かけて 副作用がないかを確かめたといいます。 そして 誰もが読めるような本にしたのは飢きんの度に起きる悲惨な出来事を深く憂いたからでした飢きんだったりするとやはり 人間 手当たりしだい食べちゃうんじゃないですかね。

その時 やっぱりマイナス情報を出すタイミング…。 タイミングは大切ですね。 タイミングですね。 「実は 我が家にお金はないんだ!」と言う そのタイミング。 それで家族が ギュッと一つになるタイミングが うまくいくんであれば出した方がいいですもんね。 そういうのを言ってもいいけどタイミングだぞという事を今回 学びましたので。 鷹山は養子に入りますが 結局自分の養子の地位というのは養父の重定の実子に返すんです。