ドーム兄弟は 時代が求める新たなデザインを生み出そうと模索を続けました。 まさに このドーム兄弟はあの巨匠 ガレと同じ時代同じ街で活躍したいわば ライバルでした。 さあ 今日は 美術工芸史家で北澤美術館の主席学芸員の池田まゆみさんにお越し頂きました。
ナンシーは 古くからのガラス産地ヨーロッパ有数のガラス産地でしたのでここには急成長した ドーム兄弟とガレの関係を物語る作品があります。 うっすらと透けているようなデザインです。 同じように 植物をモチーフにしながら独自のデザインを生み出す事はとても難しい事でした。 その事が デザインの責任者弟のアントナン・ドームを悩ませます。 ドームにしかできないデザインとは何か。 ガレの工場ではデザインだけでなくガレは 植物学を学び採集にも熱中。
国際競争が激しくなった時代世界中から集まった最新技術を見ようとしかし 思わぬ強敵が現れます。 ガラス工芸作家の伊藤けんじさんにガレの技法を再現してもらいました。 スタジオには ガレとドームが競い合った技法で作られた作品が実際に並んでいます。 認めてたからこそ徹底的に打ち負かしたいという事で再び 審査員にはならずコンクールに出て私たち これを「超絶技法」と呼んでおりますが他に追随を許さぬ技法。