バイオリンの天才少女って 言われたらしいよ。 お母さんの お父さん つまり ルルの おじいさんはお母さんを 世界的な バイオリニストに育てるのが夢だったようだ。 だから お母さんが アメリカ留学から 帰ってきて今度は オランダのロイヤルハーグ交響楽団に 誘われたときおじいさんは 大喜びだったはずだ。 お母さんにとってはバイオリニストとして 成功するよりもルルを産んで 育てることの方が 大切だったんだ。 赤ん坊さえ いなければ娘は 世界有数の 交響楽団の 一員になれる。
《あの子に 許してもらうまでそれから 何時間もかけて 説得して無理やり オランダへ 帰したんですが案の定 あちらへ戻ってもバイオリンが 手に付かない 状態らしいです。 彼女のような 優秀な バイオリニストを失うことは世界の損失といっても いいでしょう。 「NPO法人 子供の夢をつなぐ 音楽事務局」オランダからだ。 でも オランダに 行けば きっと お嬢さまだよ。 ここには 合格者は 3年間 オランダで バイオリンの教育を受けることになりますって 書いてある。