白い巨塔

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この番組のまとめ

「財前教授の総回診です」わたしは 示談にする気など 一切 ない。 財前君は一流の外科医だよ。 それ 鎖骨下静脈!あっ ガーゼ!あっ はい!はい。 裁判や ガンセンターの設立で お疲れなんですよ。 でも 院長の職を ご紹介くださった船尾教授が どう お思いになるかしら?ハハ 船尾君はねわたしとは同門の仲だしそれに 財前君の強引さには 以前から疑問を抱いていたんだ。 まあ わたしが 証言台に立つというんだったらいろいろ影響も あるかもしれんが紹介状を書いたくらいでは 問題はない。

正木教授に 財前という医師の 過失を指摘してもらえれば医学的見地からの判断は 五分と五分。 あんな 財前みたいな ひどい医者もいるけど里見先生や 大河内先生 それから東先生のおかげでここまで来れたんです。 東先生には ご退場いただきます。 東先生は ご在宅でしょうか?父は お会いしたくないと 申しております。

しかも 面と向かって おしかりを受けるならまだしも何の関係もない 患者の裁判に口を挟んで僕を糾弾しようとなさるなどとても 尊敬申し上げる東先生の 振る舞いとは思えません。 お言葉ですが東先生は ご自分から 裁判に 口を挟んだわけではありません。 今回も また 何でしょうか?東先生が 裁判に 協力をするようなら近畿労共病院での お立場も 危うくなるのではないかと。 あなたさえ 検査を怠らなければ佐々木庸平さんは 今でも ガンと闘いながら生き続けていたかも しれないんですよ。

まあ いろいろ 事情は おありだと思うんですが浪速大学附属 高度ガン医療センターは治療困難な症例の集学的治療や いまだ 開発段階にある理想のガン医療を実現すべく何とぞ 緊密な連携とご協力を よろしくお願いいたします。 きのう北海道の 奥尻島から出港し 行方不明となっている 2隻の船の捜索で けさ、転覆した2隻の船と 心肺停止状態の男性1人が 見つかりました。 奥尻島の釣り船「光洋丸」の 村井昌司船長と ひやま漁協所属の マス釣り漁船「邦丸」の 東山邦雄船長の2人です。

佐々木庸平さんが 亡くなったことも裁判のことも 財前先生のことも何もかも忘れて やり直したいんです。 東先生が 僕の過失を 医学的に指摘しても何の信憑性もないよ。 それを法廷で つつくというの?こっちの弁護士の 尋問によって優秀な教え子への しっとに狂った 老人が 恨みのあまり偏った医学的判断をしたと 印象づける。 ただいまより控訴人 佐々木よし江 ほか一名 被控訴人 国 財前五郎間の原告側 被告側の証人は 前に来てください。

東先生と財前教授との間には 確執があったのではないんですか?異議あり。 お答えにならないということはやはり 確執があったと考えて よろしいんでしょうか?だとすれば 個人的な恨みを 晴らすために財前教授の診療を 否定してるとしか思えませんね。 財前教授が 進んで 自らの誤りを認めるならばその結果は 決して 過酷な判決にはならずむしろ 逆に 世間は 財前教授の潔さを評価しそれは 明日の医療へと つないで いけるものと わたしは信じます。

裁判と引き換えに お宅の ガンセンターのジッツを求めるほどウチは困っておりませんよ。 先方は 看護師の亀山君子と 里見先生の証人申請をしてますね。 里見先生には 財前教授を責める 要素は もはや 残ってないでしょう。 この世に 手の届かない ところなんて あるのか?みんなも 承知のとおり 再来年 春には浪速大学附属 高度ガン医療センターが 竣工する。 ついては 先日鵜飼学長から 内々に僕をセンター長に するという お話を頂いた。 僕も ガンセンターで働き…。

そのオペが佐々木庸平さんの 死期を早めた」という事実を証明しようとしてきました。 なぜなら 里見先生や 東先生が財前さんの診療に問題があったと 証言してくださったとしてもそして この長い長い 医学論争はいちばん大事なものを 置き去りに したまま 行われているんです。 何だと 思いますか?亡くなった佐々木庸平さんと ご遺族です。 医者と患者が どう向き合うかを 問うべきだとおっしゃりたいんですね?そこで 里見先生に お教えいただきたいんです。

浪速大ガンセンターの センター長に内定したよ。 実際に出来上がった ガンセンターを 見たら 絶対に君は来たくなる。 誰に ものを言ってるんだ? 僕は浪速大学の医学部教授だぞ。 本件は 一審 二審を通して4度にわたる 証人調べを 経て参りましたが診療経過に関する 事実の食い違いがありいまだ 核心をつくに至りません。 もはや 原告 佐々木よし江さんと 財前被告が この法廷で直接対峙すること以外に 真実を 追究する方法はないと思われます。 決められたとおり せな!静粛に!被告代理人。

あなたは 佐々木庸平さんに対して 行った診療が 妥当だったという考えに 変わりはありませんか?むろんです。 わたしは 佐々木庸平さんに対して 行った診療について一点の非もございません。 佐々木庸平さんの治療に関しては どんな選択肢が あったんでしょう?手術以外に 選択の余地が あったのかわたしは それだけが 聞きたかったんです。 あなたは ご主人に 手術以外の 選択肢があったことをご存じでしたか?いえ。 手術以外の選択肢があったことを 説明なさらなかったんですか?どうだったでしょうか。