1945年 オランダの画家 ハン・ファン・メーヘレンは国家的財産であった フェルメールの絵画 数点をナチス・ドイツの高官に ひそかに売り渡した罪で逮捕 起訴された裁判において国を売った裏切り者と 糾弾された メーヘレンは自身が贋作家であることを 明かしその絵画は 全て 自分が描いたものであると 告白実際に 法廷でフェルメール風の絵を 即興で描きそれを証明してみせたメーヘレンは 言う「たとえ 贋作を描くとしても私は 劣った画家の贋作は 描かない」と確かに 少子化などによって玩具業界も 厳しい状況が 続いてい
それから 棚にあったフィギュアが いくつか持ち去られていてレア物を狙った 犯行じゃないかなと。 ねえ 犯人は 何を盗んでいったの?はっ?いや だから フィギュアを数点…。 どういうフィギュアを 盗んでいったのかほこりの足跡から 分からない?さあ。 カッコイイっすね!ホントっすね!これ マントの色めっちゃ いいっすね。 カッコイイっす!欲しい。 えっ?警視庁 捜査一課の 福家と申します。 警察?こちら 銀河戦士ブルーマンですよね?ご存じなんですか?おいっ子が 毎週 見ています。
つまり そのフィギュアを 持ってる人物が犯人ということですか?ほぼ間違いないかと。 ゆうべは まさにこのプロジェクトブルーに かかりっきりでしたよ。 えっ?レア物のフィギュアを狙った 犯行ならそのミリバールこそが 犯人が 最も欲しかったもののはずです。 プロジェクトブルー 楽しみにしています。
新井さんから ご指摘いただいた フィギュアが小寺さんの会社の物置に 隠されてありました。 何かのきっかけで 言い争いになり犯人は とっさに 棚にあった ミリバールを 手にして西村さんを殴りつけた。 不思議だと思いませんか?あっ いや… これの 何が?みんな ほこりを かぶっていたのにこのミリバールだけは 細部にわたって ぴかぴかなんです。 ミリバールだけは 特別に 手入れしてたんじゃないですか?不思議です。
何が 分からなくなるっていうんです?西村さんは ミリバールで殴打される前に塗料瓶の塗料を 顔面に浴びせられています。 しかし 犯人は ミリバールを凶器に選びました。 犯人にとって そのミリバールは何ら価値のないものだった ということにすらなります。 ん~ 小寺君にとっては本物のミリバールなんかよりも 他のフィギュアの方がよほど重要だったんでしょう。 過去に ミリバールの贋作騒動が あったそうですね。
ブルーマンの試作品ですがデザイン画とは 少々 異なる アレンジを されたそうですね。 これはね 作業当日に その 小寺君がくれた サンプル塗料ですよ。 「試作品というのは 最初に この世に生みだされた自分の手で 作り出した 子供のようなものだ」と。 凶器となった 本物のミリバールは犯人が持ってきたものと 思われます。 犯人は ぴかぴかに磨かれた本物を 凶器にしてほこりだらけの偽物を 持ち帰った。 本物のミリバールが ばらばらになっても犯人にとっては まったく惜しくはない。
いっつも 外食みたいですけどうちで 料理とか作らないんですか?料理?ひょっとして 福家さん事件現場以外で 包丁とか 触ったことないんじゃないんすか?そんな女の人 嫌です。 包丁っていうのはね 福家さん料理をするための 道具なんですよ?本来は 軽さとか使いやすさとかが 大事なんであって殺傷能力が高いかどうか…。 油まみれの手で 触らないでくださいよ!候補のデザイン案を 事前に 知ることができたってこと?まあ 情報が流れたのは 事件のあった 前日ですけどね。