奈緒子に 最後に それ 言いたかったんだ。 奈緒子さんが 私に意見して 気付かせてくれたんや。 言うてやったらどうや？えっ？お前が ほう思うとると分かれば 奈緒子さんも 安心するやろ。 ホントはその瑠璃子さんが この かぐらやの女将になるはずだったの。 今夜は おじいちゃんの好きな瑠璃子さんが いてくれて ホント 助かってるんです。 瑠璃子お嬢さまのような お嫁さんが きてくれてホントに 良樹さんの お母さんが うらやましいです。
大女将。 瑠璃子君じゃないか。 瑠璃子君こそ どうしたんだい？はい。 しかし 瑠璃子君がいると やっぱり…。 大女将。 分かったね？ここで 女将修業を 始めたときはえんじょもんの嫁など かぐらやの女将としては認めないと おっしゃっていたのに。 奈緒子さんか 瑠璃子さんかって女将対決 してたころ。 そんなことが あったんですか？私たちは 当然 そのころ 若女将だった 瑠璃子さんが女将になるもんだと 思ってたんだけどね。 奈緒子さんの方が 女将としてははあ。
そして そんな折 年に一度の 恒例の あのツアーがまた かぐらやに やって来ようとしておりました本日 午後３時 熊谷観光の団体さま ２５名が大阪から お着きになります。 ノドグロに 変更済みや。 食事時間の変更は 認めるが食材の持ち込みは 全面禁止。 熊谷観光の お客さま。 これは 相当 ＶＩＰな方たちなんでは？そうだな。 そして いよいよ ご到着されたのでございます熊谷観光の 団体客 大阪の おばちゃんの ご一行がここが かぐらやか。 どこが 相当な ＶＩＰだよ。