その起上りこぼし 宗佑叔父さんが 奈緒子さんに 似てるって言って買ってきた人形なんでしょ?ほうです。 奈緒子さん。 だったら 高齢の お客さまを考えてそろそろ バリアフリーの導入を真剣に考えてみても いいんじゃないかってな。 老舗旅館にとって高齢の お客さまの 受け入れは 今後の課題にもなる。 だから 一度 この提案を まとめて大女将や 奈緒子さんに お話ししようと思ってな。 自ら 老舗旅館の難題に 取り組んでいく。 やっぱり ボンチは 旅館経営者に 向いております。
伊川さま 以前に一度冬に おいでになられたことが ございましたね。 照子さん。 照子さんに そんなこと していただこうと思って言ったわけじゃ…。 伊川さまが いらっしゃったのなら私が 部屋付きで お世話をいたします。 ほやけど 照子さんは 富山に 行かんと。 家ぐらい 一人で大丈夫です。 照子さんは これからは自分のことを まず 第一に 考えんと。 ほやから 照子さんには 今から 富山に 行ってもらいます。 私が 照子さんの代わりに ちゃんと お世話をしますから。
その靴を 見たら 翔太君がサッカーを したくなっちゃうんじゃないかって照子さんが しまっといてくれたの。 けど そんな照子さんも 娘さんと 同居したらこのうちから いなくなっちゃうんだよね。 照子さんっていう 仲居頭が いなくなっちゃ。 うん?じゃあ 次の仲居頭って 誰になるのかな?ねえ。 私は 仲居頭なんて もう。 伊川さま。 伊川さまの お履物の ご用意を。 瑠璃子さんです。 瑠璃子さんなら。 それが 伊川さまが まだ お戻りじゃなくって。 何 これ? 足跡?瑠璃子さん。