《先ほど 荒川区 町屋の 印刷工場から異臭が発生し従業員や近隣住民が《警視庁は ひとつき前に起きた 死んだ ばあさん。 被害者は 富士見医大の研修医だった日向 葵 当時25歳。 どういうことですか?証言によれば野宮 冬樹は 瀕死の彼女を発見。 その事件って確か 地下鉄サリン事件のせいで捜査が手薄だったんすよね。 ここに付着した血痕と日向 葵のDNA照合が 一致した。 今ごろ気付いたんですか?♪~被害者の血で 凶器を握る手が滑って犯人自身も刃の付け根部分で 傷を負うことが多い。
佐々木 千秋さんと 日向さんとの関係は どうでしたか?千秋ちゃん?看護師の? まさか 千秋ちゃんが容疑者ってこと?なるほどね そう来たか。 《えっ 婦長は いつも医療過誤。 当時 婦長だった 立花 志保ですが事件の半年後に 富士見医大を辞めています。 どうしたの?白石さんが 野宮 冬樹の合意もなしにDNAを 鑑定にかけちゃったんですよ。 もし DNAが犯人と一致したら適当な理由で任意同行させる。 そこで 正規にDNA鑑定を依頼すれば合法の証拠になるわ。 医療過誤隠ぺいの 可能性があります。
伺ったのは 日向 葵さんの 殺害の日から さかのぼってでは潔白を証明するためにも。 たとえ相手は研修医でも 看護師は医者には反論できない。 しかし そうなると 事件のあった日の午前中にあなたが 日向 葵さんと口論したのはよほどのことだったんすよね。 彼女は研修医の中でも ずばぬけて優秀で指導医の評価も高かった。 刑事さん 医療過誤があれば 隠さず話しますよ。 看護師の仕事に誇りもあった。 重要書類だ 遠慮してくれ。 野宮 冬樹のDNA 犯人と不一致でした。
室長 もし再捜査が関係者の今の幸せを 壊してしまうとしたら刑事として 何ができるんでしょうか。 《この川沿いで マラソンを日課にする《その住民は日ごろから帰宅途中の 日向 葵と よく顔を合わせちわ。 その日の帰宅途中 正午近くに彼女はケガをした ゲンさんというホームレスを富士見医大に連れてったんです。 そのときに 日向 葵が ゲンさんを引き渡したのが看護師の 立花 志保です。 立花 志保の夫はウィリス動脈輪閉塞症という 病気にかかっています。 その桐山が 立花 志保の 夫の手術に執刀します。
立花 志保と 桐山 義之。 桐山先生 本人から 話を伺いたいんですよ。 桐山先生。 担当医は そのカルテの上で別の用紙にホームレスに施した処置心停止までの様子を メモしたようです。 桐山先生は何の関係もありません。 桐山は来月から半年アメリカのスタンリー大学病院に 客員教授として招かれています。 桐山は ご主人の手術より 名誉を選んだんです。 高峰は裁判所に逮捕状の請求だ。 待ってください 桐山先生。 桐山 義之 日向 葵 殺害の容疑で逮捕する。