ついに世界遺産登録された富士山。 最新の研究で明らかになった富士山噴火史に残る大量の溶岩流。 溶岩が作り出したこの絶景は今私たちに何を教えてくれるのか?今夜は富士山が生んだ神秘の森青木ヶ原の不思議に科学が迫ります。 富士山の北西山梨県富士河口湖町と鳴沢村にまたがるように位置し面積はおよそ30平方キロメートル。 富士山は頂上の火口の他に山腹や山麓にこれらを側火山と呼び青木ヶ原も1150年ほど前に側火山の噴火により出来た森なのだ。
コケは他の植物とは違い地中の根ではなく体全体でそうこの青木ヶ原独特の景色は溶岩の上という特殊な環境のもと水を求めた植物たちが必死に生きる姿なのだ。 これだけ大きい溶岩樹型が出来てるって事はこの溶岩が流れる1000年前とかですねそれより前には富士山麓はですね一帯はそういうもっと巨木がいっぱいあるような1つわかると思います。 見たように溶岩の表面というのは凸凹があるんですけれども非常に水が貯まりにくいような構造をしているので植物にとって必要な水分ですとか養分とかいうものが足りません。
生えているのは針葉樹ではなく広葉樹だ。 ヒノキとかツガの常緑針葉樹林になっています。 こちら側ブナとかイヌブナミズナラといった落葉広葉樹の林になっています。 それに対し広葉樹の森の土壌は数メートル。 実はこの針葉樹と広葉樹の境界線において今まさに命の闘いが繰り広げられているのだという。 今土壌があんまりないので落葉広葉樹が入れません。 ですが土壌がどんどんどんどん出来上がっていくと青木ヶ原の林もあと何百年か経つとこういうふうな落葉広葉樹林になっていくというふうに考えられています。