被害者は阿佐谷に住む青木由紀男。 2人は以前内縁関係にあり2年前に篠宮ゆかりを貸主…青木由紀男を借主として金銭貸借関係が成立してる。 本件は阿佐谷で起きた事件なのに被疑者はなぜ犯行現場から離れたこちらの署に自首したんですか?それについては被疑者を聴取した安城警部補…。 被疑者は昨夜殺人を犯した緊張と興奮から阿佐谷の犯行現場を出た後凶器を所持したままあてもなく歩き続けたそうです。 被害者の死亡推定時刻から被疑者が自首するまで2時間ほどある。 無論それは被疑者の権利であり違法ではありません。
篠宮彬って…。 そう篠宮彬は20年前拘置所で死んでるの。 拘置所という事は裁判前だったのですか?いえ彼は20年前に逮捕されすぐに自白し起訴されています。 じゃあ高裁に控訴している最中だったんだ!控訴という事は量刑に不服だったのでしょうか?つまり篠宮彬さんは無実を訴えていた…。 その同じ日の同じ時間犯人とされた篠宮彬がしかも金子さんが店を出たすぐ後篠宮彬も店を出ています。 では続いて篠宮彬の自白内容いきます。 そこへ篠宮彬がやって来て金子さんの財布に目をつけた。
ま篠宮彬には傷害の前科もあったみたいですしねまぁ何より決定打はこの自白ですよ。 その頃には警察だって20年前あなたは篠宮彬という男を逮捕し20年後の昨日その妹を逮捕しました。 それで?20年前の犯人篠宮彬。 え?なんだなんだなんだ?篠宮彬を20年前逮捕したの…安城刑事だったんです。 は?あれ?あ安城刑事ってのは?篠宮ゆかりを逮捕した刑事ですね。 あじゃあ20年前篠宮彬を起訴したのが室園検事だったって事も?室園…だ誰?今は篠宮ゆかりの弁護士ですね。
つまり室園弁護士は生前の青木由紀男に会っていた。 確かに殺害された青木由紀男は篠宮ゆかりに借金をするほど金に窮していました。 だから室園弁護士と結託し20年前死んだ兄は冤罪であった事しかもその真犯人が青木であった事を篠宮ゆかりに教えた。 傷害致死にしてやるとそそのかした!同時に室園弁護士も送検前に彼女の弁護人になると約束した可能性があります。
「十数年間内縁関係にあった青木由紀男が20年前自分の兄に罪を着せた犯人だった」「事件当日それを知った篠宮ゆかりは憎しみが抑えきれず用意してきたガラス製の灰皿で青木由紀男を撲殺」「後に裁判で傷害致死を主張するため包丁などではなくあえて灰皿を凶器に選んだと自供しています」地検刑事部はこの自供をもって本件を警視庁からの送検事由である傷害致死罪ではなく殺人罪で起訴する事にいたしました。
でどうする気ですか?篠宮ゆかり本人に会うんですか?室園弁護士が会わせてくれるとは思えません。 直に吐かせるんですね?室園弁護士を?いや彼女は吐かなかった。 安城刑事がそして傷害致死で送検してやるとか執行猶予がつくように弁護してやるとか鼻先にエサぶら下げて…!まさか…!そのまさかです。 その段階で被告人の口から新事実が出ました!…はい!え?はい!現職の刑事と弁護士による殺人教唆の可能性をたった今法廷で被告人が証言しました!どうやら…火元が違っていたようですねぇ。