黒柳徹子:今日のお客様は、ビートたけしさんのお弟子さんで、浅草キッドの玉袋筋太郎さんでいらっしゃいます。 玉袋筋太郎:すいません。 前の時は、水道橋博士とご一緒においでくださったんですけど、今日は、お一人でおいでいただきました。 玉袋筋太郎さん、今日のお客様です。 黒:本当に?理由は、どういうとこが?玉:やっぱりですね、徹子さんに触れ合って、何か、昭和のパワーを欲しいなっていう。 黒:でも、アパレルメーカーへ入った。
玉袋筋太郎ですからね。 玉袋の息子って言われたら、絶対、学校でいじめられると思って。 だから、小学校から中学校の運動会とか父兄参観とか、一切…。 一番最後、中学の卒業式ぐらいは行った方がいいっつって言われて。 中学校の卒業式。 でね、息子がね、学校で、そうやって、で、卒業式、入って、体育館入ったら、なんか息子が、友達としゃべってるんですよ。 玉:卒業式、始まる前に、俺が泣いてるんですよ。 玉:で、その日の卒業式、一番泣いてたの、僕だったですね。
でも、そうやって息子さんがさ、NHKやなんかで、その名前で、ちょっと出られないっていうか、ちょっと、そういう時ってあったんですって?玉:変えられちゃうんですよ。 玉袋筋太郎って、台本に、名前、載ってないんですよ。 知恵袋賢太郎って載ってて、「誰だ?これ」っつったら、俺だったんですよね。 玉:それがね、保険証が、その下に、本名の赤江祐一って入ってるんですけどね、歯医者さん行ったら、受付のお姉さんがね、後ろに男の人がいて、「こっち読め、こっち読め」って言われて。
「お父さん、なんだ?」っつったら、お父さんが、「バカ野郎、男の仕事場に来るんじゃない」っつったんですけど、なんて格好して言ってんだ、みたいな。 だから、芸人になって、親父が死んだあと、そういった新宿2丁目のお店にね、知り合いに連れて行ってもらったんですよ。 でも、そういう方たちが、そこに勤めてる、新宿2丁目は、そういう方が、いっぱいいらっしゃるんですけど、そういう方たちが、ちょっと心休めに行ってたお店っていうような、そういうとこだったんでしょうね、きっとね。 黒:新宿2丁目に来る前に、ちょっと寄るとかね。
それで、知らないで、黒柳なんて、名前書いてたら、ここんとこに袋出してる人いたから、親戚の人なんだな、なんて思って、私、当時のマネジャーにね、「今日、結婚式行きましたら、みんな、なんか、こんな…、こういう台の上に、お金の袋みたいなの置いてた人いましたけど、ああいうのって、親戚かなんかですかね」って言ったら、「え?徹子さん、お持ちにならなかったんですか?」って言うの。 私、知らないから持ってかなかった」っつったら、「結婚式なんてお祝いは、そういう、お祝いのお金でやるんですよ」って言われて、ビックリして。
俺んちのマンションの隣で、駐車場があるんですけど、そこで青空八百屋さんをやってるおじさんと、なんか、友達になっちゃって。 で、もともと八百屋さんやるまで、その人の年齢も名前もなんにも知らないんですけど。 何してんの?玉:この中でね、ナマズとかね、ザリガニとか捕まえに行くんですよ。 男性:「フナの赤ちゃんとか、コイの赤ちゃん、いっぱい入ってる」玉:「本当だ」黒:あ、ザリガニ、ザリガニ。
あれだったんですよ、昔、電話帳…、今もありますけど、電話帳って結構、個人名、書いてあったじゃないですか。 うちの師匠のお父さん、北野菊次郎っていうんですけど。 玉:調べたらね、「北野菊次郎、足立区」っつって、電話番号あったんですよ、中学の時。 「北野菊次郎だ」っつって。 その頃は、もう菊次郎さん、亡くなってたんですけども、「よし、ここは一発、電話しよう」っつって。 「中学生です」っつって。
で、僕近いから、自転車で、それを探しに行くんですよ、四谷辺りで。 黒:えー、どこに?玉:ある飲料会社の…。 黒:飲料会社、ふーん。 玉:それで、まあ、もう、これで、俺はずっと飲料会社で勤めるんだと思ったんですけど、高校3年生の時に、やっぱ、また食事してる時に、「どうすんだ?お前、卒業したら」っつって。 玉:僕だけですよ、スカウトされたの。 黒:本当に?玉:スカウト、僕だけです。 黒:えー、スカウト?面白いと思ったのかしら。
スナックっていうね、まあ、飲み屋さんあるじゃないですか。 あれが、ものすごい好きで、全日本スナック連盟っていうのを立ち上げたんですよね。 だから、全日本スナック連盟っつうのを勝手に立ち上げましてですね。 黒:お父様がやってらしたようなのも、やっぱりスナックっていうんでしょ?玉:スナックですね、はい。 で、やっぱり、自分もスナックで育ってきたので、ちょっと恩返ししたい気持ちもありましてね。 だから、まあ、『徹子の部屋』も考えてみれば、広い意味でいうと、スナックなんですよね、ここも。 老舗スナック。