黒柳徹子:このお写真でもおわかりのように、歌手、神野美伽さんのご主人でいらっしゃいまして、作詞家でいらっしゃいます。 そして、演歌歌手の神野美伽さんのご主人でもいらっしゃいます。 ところで、この前、奥様が…、22歳年下の神野美伽さん。 神野美伽:「主人は今年、詞を書いて50年なんですね」「それで、アルバムを。
最初にまず、京都にお住まいになりたいとかいうようなお話で、京都行って家探そうかという時には、ちょっと冗談で、すぐ帰ってくるだろうなぐらいに思ってらしたんですってね、奥様は。 黒:なんか遊んでるらしいとか?荒:それは、芸子さんとか舞子さんとかね、たまたま、そこへいらしたら、「先生、お風邪大丈夫ですか?」って事になって、おお、狭いなっていう感じなんでしょ。
小学校の同級生なんかが家に来ますよね。 荒:そうすると、同級生の女子ですよね。 黒:女子が?荒:小学校、中学校の女子たちが来るんですね、男性とみんなで。 そうすると、ガラガラっと開けて、何すると思います?必ず冷蔵庫を開けましてね、冷蔵庫を点検して、大体あれですってね。 それで、女の人って、お茶飲んで新聞読んでると、「ねえねえねえ、なんて書いてあるの?何をビックリしてるの?」とか、いろいろ言うでしょ。 新選組の屯所があったところとか、その辺をウロウロしたり。 黒:でも、お仕事部屋…。
でも、よく、そういう自由にしたいという、言ってみれば、ちょっとわがままみたいだけど、それはもう、全くお許しになってらっしゃる?荒:今の写真は坂本龍馬が食べたというね、焼き鳥屋さんなんですね、鳥鍋屋さんなんですけど。 真ん中が今日のお客様で、右側がテレサ・テンさん。 むしろ、僕たち書き手の方が、三木さんとか、僕たちの方が女性的な役割をしたっていうかね。 曲を作る時に、僕たちは女性の役割をして、歌い方は、テレサの…、女性なんですけど、芯は男性っぽいっていうのかな、正義の人ですね。
荒:まあ、ひょっとしたら、山小屋のおやじか、うまくいけば、映画の助監督か映画監督になれればいいなと。 佐藤春夫さんの『秋刀魚の歌』っていうのがありまして。 佐藤春夫の『秋刀魚の歌』を。 まあ、そのサンマにね、ミカンの汁を滴らせるのが、その男の習いだったんだけど、今、奥さんと子どもと別れて、その焼き立ての上にね、この熱き涙を滴らせて食らうは、いづこの里のならひぞやって、「『秋刀魚の歌』っていうのがあるんだけど」って。 その「秋刀魚」っていう字、知らないんですよ。