♪~ご当主になられた長門守吉元公にございます。 毛利家は関ヶ原の戦では徳川家に弓を引いて西軍の総大将を務めた仇敵!ゆめゆめお気を許されてはなりませんぞ。 狩り…?狩りとは滅相もない!仇敵と狩り…では毛利家には明日にでも私が参りましょう。 上様は紀州藩主のころお忍び姿で城下をくまなく歩き回り下々と同じ目線でものを見ることを学びそうもしたいがのう…ご用繁多じゃ。 ももダメじゃない!お武家様申し訳ありません。 なんでもないっちゃ…なんでもないっちゃ!あの…お武家様!浅草の方角は逆ですよ!お待ちどお!熱いからな。
来年は徳田様もいらっしゃるだろうし。 さる旗本の嫡男で学問好きでな。 で…お名前は?あ…名前は長門たしか…又四郎。 …やれやれお武家ってのは大げさでいけねえな!師匠が弟子の名前を覚えてるだけでこの驚きよう!頭。 我々は剣術の師弟関係だぞ。 それにしても又四郎は私の元服前の幼名。 何を手間取っておるのだ!それが徳田なる旗本に邪魔されまして。 旗本だとっ民部様。 旗本に介入されてはご公儀の詮議も厳しくなりますぞ!久松。
実はあの男萩藩主毛利長門守吉元なんだ。 あぁご苦労さま!ざっと片づけといたけどお布団持ってきた?その格好おかしいっちゃ!ちゃっちゃちゃっちゃ!すみません!長門様。 極秘の任務とは?め組の世話で長屋住まいを始めた長門又四郎なる武家がおる。 上様の若いころを見習って江戸の町をお忍びでご視察なされてはいかがにございます〕〔ご心配ならば屈強な者をお付けいたしますぞ〕では…民部と江戸家老の弾正が?毛利民部はそちの親戚だったな。