父は西川如見という天文学者で長崎から来たところなのです。 西川如見は野にありながら西洋天文学を極めた有能な学者であるここだ。 …とすると？紙と筆を！お父さま！吉宗は西川如見を招くのに先立って若年寄・黒瀬日向守。 内田の意見はある意味で正しいが長い目で見ますと天下国家を預かる幕府はより正確な暦を作り天の運行や気象の予想などでその差をなくすことこそが民より信頼を得ることになると存じます。 そこでだ…この江戸に西川如見を呼んでおる。 その代わり西川如見には私と天文方が会いましょう。
…何かつかめたか？如見を襲った浪人たちは世直し天狗党の一味でした。 「世直し天狗党」？ごろつき同然の浪人集団でしたが何か大きな目的があるのかこのところはた目はばからず金を集めている様子なのです。 大きな目的な…？世直し天狗党ならば町方でも調べていました。 お父さまと一緒にいます！新さんいらっしゃい！如見先生はいるかな？ああ離れに。 ああ新の字いたのかい？どこか旅にでも？甲州街道日野の大和田村まで行くんです。
聞くのだ！日本一の天文学者西川如見先生の話を！先生は十年前薩摩に飛来したほうき星を予測し危難を救ったお方じゃおぉ～！いやまあまあ！しかしじゃ！星は大気に触れ燃えて地上に達するころにはもっと小さな岩となっていよう。