「金券ショップ強盗致傷事件から１週間」「出月容疑者については被疑者死亡のまま書類送検となりました」「気になるのは強盗を刺し死亡させてしまった店員が罪に問われるかという事です」「正当防衛かあるいは過剰防衛での殺人罪か…」♪～検事。 いい加減なのはこの書類！映像にも肝心なところが全然映ってない！これじゃあ出月昌也がどうやって店員に刺されたのか全くわからない！それについては三条署が捜査中であり現段階で検事が関わる問題ではありません。
胸にひまわりの弁護士バッジが光ってた。 あなたのお名前も聞かせて頂けます？弁護士の三津屋です。 たった今今村祐次君から弁護を依頼されました。 取り調べに弁護士が立ち会えないのをいい事に警察は好き勝手に罪をでっち上げますからね。 今の供述はナイフに付着した血痕と指紋それから解剖所見と一致してます。 非常ボタンを押したのは金庫のお金を取られまいとした彼の正義です。 ヒステリックに正義を振りかざす女弁護士。 「はい」ってあんた…！しかし凄まじい弁護士でしたね向こうも。
ねえ今村祐次暗証番号知ってた？いや店長以外は知らないと思うよ。 だったら…今村祐次の行動はおかしいわ。 え？今村祐次には金庫は開けられない。 ねえこれ見て！ほら今村祐次が非常ボタンを押したのに出月はなぜすぐ止めようとしないの？２秒間の棒立ちがどうしてもわからないわ…。 ねっ？今村祐次が非常ボタンに近寄った時の出月の反応。 強盗に入る人間は普通店員がいつ非常ボタンを押すか常に警戒してるはずでしょ。 すぐに反応出来なかったのは今村祐次が打ち合わせとは違う行動をしたから。
彼女の妄想だったらどうするんだよ？それが事実だったらどうなの？今村祐次に別の顔があるとしたら…。 彼女はあなたと成増刑事を強要罪で告訴すると言ってます。 強要罪！？君は成増君に命じて渡辺ひとみさんに今村祐次への被害届を出すように強要したそうじゃないか。 それなのにこの成増刑事が新しい勤め先までやって来て執拗に被害届を出せと迫った。 それなのにこの成増刑事が被害届を出すまでは毎日でも来ると彼女を脅したんです！そんなわけねえだろ。
あなた自分のしてる事がわかってるの？こんな事をしてまで今村祐次を守ろうとするのは一体なぜ？もう弁護士ののりを超えてる。 部長！とにかく君と成増刑事は今村祐次の件から手を引け。 嫌だ！おい！待て！怪我人にそういう事していいんですか？ほら！あっちょっと…！せっかく退院出来たのにお前傷口開くぞほら！痛い痛い痛い…！被害届なんか出したら今村祐次は一層あなたにつきまとうわ。