♪~勝負!半!おい手入れだ!♪~御用だ!御用だ!おい来たぞ!十!十一!十二!十三!あれほど誓ったではないか!この不心得者めが〕忠相…。 おのれ何故花嫁までを…!越前殿そのような憎むべき賊の横行…断じて許せませんぞ!よさんか。 お役の方はどうだ?励んでおるか?奈良奉行と申しても京都所司代に牛耳られておってなしかもそのお役目たるや春日大社の警護ゆえな退屈きわまりないわ。 米問屋の伊勢屋?へいそこの若旦那が今度嫁さんをもらうんですよ。
菊之助!天はこのわしを見捨てなかったぞ!それこそ千載一遇の好機…これを利用せぬ手はないわ!居酒屋の亭主?はいその者吉兵衛と申し露月町で居酒屋を営んでいますがこれが六間堀の賭場にて怪しげな者達と交わっております。
吉兵衛さんが実は血桜組でそれを知った大岡様がわざと逃がしてやった…というんです。 大岡様は公平で正しいお方だ!仮に吉兵衛さんが血桜組でもわざと逃がしてやるなんて有り得ねえ!そうだよ大岡様はどんなことでもお白州でけじめをつけるお方よ。 会ったことがあるのか?はい…実は岡場所の人に産ませた赤子をはっきり返答なされい!大岡殿!はっ…吉兵衛は確かに当家に仕えし中間にござりましたがだからと申して故意に逃がすなど誓ってござりませぬ…!その者が血桜組と知っていたのでござるかいえ…知り申しませぬ。