相棒セレクション 相棒9 #3

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この番組のまとめ

でしょう?これはですね有吉比登治という画家があの有名な日芸院展で大賞をとった作品なんです。 被害者はこの三木プランニングの代表取締役三木昌弘さん42歳です。 『エンターメディア出版新刊案内』…。 新刊案内がどうかしたんですか?昨日発売されたエンターメディア出版の新刊本にあれと同じ新刊案内がはさまれているのを見たんです。 あの新刊案内がはさまれていたのは…この本ではないでしょうか?「『筆折れ、命果つるまで』夭折の天才画家有吉比登治の生涯」…。

お尋ねの有吉比登治の本。 有吉比登治の回顧展の初日が3日後に迫ってるのに平野さんお客様が。 ではやはり今日は有吉さんのことで?あ…実は三木が榊さんから有吉比登治の手紙をお預かりしていてこんなこともあったので回顧展に出す前にきちんとそろっているかどうか一応ご本人に確認していただいた方がいいと思って…。 ご自分が提供された手紙が元になった小説にご興味はありませんか?私の手紙が元ならべつに新しいことも書いてないでしょう。

しかしあなたは50年以上有吉さんの手紙を大事に持っていらっしゃった。 携帯電話のこと例の指紋が拭き取られていた電話の件を考えていたんですね?犯人はなぜ三木さんのデスクの電話を使おうとしたのでしょう?携帯電話を持っていなかったから。 それにしても榊さんは手紙を提供しておきながらどうして有吉さんに関して無関心を装ったり忘れたふりをするのでしょうねえ?はい。 で手紙読んで何かわかりました?この小説の方はかなりロマンティックに脚色されていますが出来事に関しては手紙と決定的な食い違いはありません。

何年描いていようが個展のひとつも開かなければ画家とは言えんのだ!そんなことが事件と何の関係があるんだ!今度は僕の勝手な想像ですがそんなあなたに三木さんは口裏を合わせればあなたの個展を開いてやるそう持ちかけたのではありませんか?『晩鐘』は存在すると言ったはずだ!だから私の個展の話などあり得ない!ではなぜ銀座山形屋で大変立派なスーツシャツネクタイ一式を新調されたのでしょう?分不相応な買い物は犯罪ですか?ご自分の個展のために準備されたのではありませんか?あれは有吉の回顧展に着ていくためです!よく憶えてもいない友

榊さんの頭には有吉さんの『晩鐘』のことしかないということです。 有吉比登治の筆に間違いありません。 これは有吉比登治の筆による本物の『晩鐘』です。 しかし有吉さんの手紙には引き裂いたと書かれていた。 有吉さんは残っていた生きるすべての力を振り絞って同じ画家の道を歩むあなたにどうしても最後の絵を見てもらいたかった。 有吉さんの最後のわがままだったのですね?死にかけているというのに馬鹿な手紙を書いて…。