今の孫ができた中村吉右衛門さん今日のお客様。 僕が初舞台の時に養父である初代吉右衛門が血だらけになる最後顔を見るとこがあったんですけどもその時泣いて初舞台やめたことがある…。 尾上菊之助さんのところにこちらの瓔子さんがお嫁さんにいらっしゃいまして。 まあでも本当に…去年の2月にご結婚式なさって。 それでそのあと今度今年になって披露宴なさった時にもう赤ちゃんできてたっていうね。 突然家へこの菊之助君が来た時はびっくりしましたね。 菊五郎さん菊之助さん瓔子さんそして今日のお客様ということですけども。
でもお宅では何といっても菊五郎さんのおうちと吉右衛門さんのおうちっていうのは菊吉時代といってこのおふた方が…この2人で歌舞伎を支えてるぐらいの両方ともすごい俳優さんでいらしたって…。 菊五郎さんが吉右衛門さんのとこに行って。 瓔子さんってこうやって拝見して見るせいか吉右衛門さんにうちの実の母に…正子に「もういっぺんもういっぺんもういっぺん」っつって泣こうがわめこうがもう許さなかったですねできるまで。 だからお母様にしてみるとお父様の吉右衛門の子供で全部見てらしたから…。
あっこれですか?」「日本髪が父が好きで…」「このうちの女房は日本髪割と似合うほうなもんですからね」「っていうのは時代がちょっと遅く生まれてきた感じの人間なもんですからね」「それで当人もね日本髪とても好きでそれで正月になると結ってましたんです」「あっご自分の毛で」「はい」「これはあなたがお描きになったお子さん?」「可愛いね」「はい。
正子さんも相当面白いですよね。 さて昨年の7月のことでございますけども「どうもしばらくでございました」「あらっどうも」「随分ここ広々してますね」「はい」「今ちょっと拝見したんですけどあれはお宅の紋所が入ってるの?」「はいはい。 あれは初代が…どうではないんですけれどもそれで広々と廊下もとって色々考えてはくれましたですけどね。 本当にみんな色々意見を聞いてくださりましてでもそれにしても皆様お忙しい。
それで夜の部ではものすごい…今度史劇の明智光秀。 じゃあ俳句もおやりになって秀山という名前が俳号だったとすると随分おやりになって…。 「お母様生きてらしたら例えばこの間の俊寛なんかお母様いらしたら…」「ダメですもう全然ダメ…」「もう…父親の初代吉右衛門しか認めなかった人ですから」「じゃああなたがそれだけのご評判をお取りになった…」「ああダメダメ」「ダメダメ?」「全然もう…ダメ?」「ダメ」「鼻で笑われておしまいですよ。 それでもお母様褒めて…。