プラントオパールだ。 えっ?宝石!?プラントオパールっていうのは植物ケイ酸体の事。 これがプラントオパールで植物の種類によって特徴的な形態を示す。 本体が枯れて分解されたあともプラントオパールは地中に長期間残るから地域の植生を知る手掛かりになるの。 NPO?グリーンビレッジプロジェクト。 ヤマトシュンランの根の繊維も完全には分解されない状態で残っていたんだが…。 数か月?つまりつい最近までヤマトシュンランが生きた状態で存在していた事になる。
ヤマトシュンランの生息が確認された地域。 施設建設当時地元住民による反対運動が起こったそうです。 彼はヤマトシュンラン研究の第一人者よ。 何か理由があったのかしら?建設反対運動に加わらなかった個人的な理由が。 メダカは外来種やないし保護が必要な生き物なんでしょ?結果的に集団の遺伝子が画一化して環境の変化に適応出来ない個体が増えるんです。 あなたがリゾート施設の建設反対運動に加わらなかったのは竹地さんとの間に友情があったからですよね?何度もあいつに訴えたよ。
環境保護の団体ですか?はい!阿鹿里郡の浄水場跡地に自然公園を造る活動を行ってます。 環境保護団体を使って脱税を?確認中だがその可能性が高い。 事件は必ずヤマトシュンランと関係ある場所で発生しているはずよ。 土から検出されたヤマトシュンランの繊維は根と茎に由来するものばかりだった。 しかしなんのためにですか?ヤマトシュンランの葉には微量のアコニチンが含まれている。 犯人が竹地社長を殺すつもりで毒を用意したんならどうして犯行方法は撲殺だったの?理由があったのかもしれないわ。
彼は許せなかったのかしら?環境保護団体を悪事に利用した竹地社長の事が。 ただの正義感で昔からの友達を殺すかしら?ベッコウトンボの羽よ。 詳しく見たわけじゃないけど多分ベッコウトンボの標本もあったと思う。 事件の晩彼は竹地さんにベッコウトンボの標本を見せたのよ。 ベッコウトンボは絶滅危惧種に指定された昆虫。 このふれあい池で4年前から絶滅危惧種のベッコウトンボの幼虫を育てています。 ベッコウトンボ…。 八千代池でベッコウトンボが観測されたのは公式には1971年が最後なんです。