これ西條先生の?僕は癌なんです。 西條先生が執刀するはずやったオペ波賀先生が執刀することになったそうです。 そんな西條先生にオペなんて到底無理でしょう。 第一西條先生のいない小児外科なんていつ潰れるかもわからないのに患者さんへの責任なんてとれるんですか?あぁ?桐生!それじゃあ急なオペでうちも手が足りないので助手やスタッフは小児外科のほうで用意してください。 で…小児外科はどうするつもりだ?西條先生は小児外科の看板だ。 妊娠してるのか?嘘だろ?知らなかったのか?西條先生が入院…。
だがここに動脈管という血管があれば話は別だ。 この子はプロスタグランジンを点滴していることで動脈管が閉じずに大動脈から肺動脈に血液が流れている。 ですがプロスタグランジンを使い続けるわけにはいかないですよね。 まず腕頭動脈と肺動脈を人工血管で繋ぐ明日波賀がやる手術はこのシャント手術だ。 けど大丈夫なんですかね?大人の心臓病が専門の心臓外科医が小児のオペなんか難しいでしょう。 右胸腺摘出完了。 腕頭動脈の剥離に入る。 腕頭動脈の剥離が終わる頃だ。 腕頭動脈剥離完了。
14ゲージの留置針2本。 留置針とチューブ用意できました。 まず2本の留置針をそれぞれ大動脈と肺動脈に刺す。 それから大動脈側の留置針の内筒を抜いてすぐにチューブを接続。 更に肺動脈側も同じようにチューブをつないで血流を確保。 最後は手を離しても抜けないように留置針の刺入部を縫合する。 生後1か月の子の肺動脈も大動脈もまだ細い。 下手をすれば医師免許剥奪だってありえる。 大動脈留置針挿入。 こっちも肺動脈挿入完了。 坂本先生留置針が抜けないようにしっかりと押さえててください。