写経生は 一字間違えると給料を差し引かれてしまう事があるそうで相当緊張した仕事をしていたようですね。 太田さんは アートディレクターそして 居酒屋探訪家としてもご活躍ですが 小澤さん ご縁が…。 そして 愛読しているうちに太田さんが 松本出身でいらしてまた 私と 高校が同窓でいらっしゃるという事を知って。 私は ある出版社の方の食事の席で紹介されまして高名な俳句の大家ですから恐れ入りますという調子でいたんですけれども途中で高校の後輩と分かった瞬間から「小澤君。 松本深志高校の美術部がアカシヤ会でしたね。
三尺寝というのは難しい言葉なんですがこれは 昼寝の別称ですね。 開墾をして 木を切り倒した斧を立てかけてその疲れのあまり昼寝をするというのはいかにも ブラジルの奥地でなければ出来ない句じゃないかと思います。 そういう時 手持ち無沙汰なままに縁側に出てみますと中村草田男は 昭和11年35歳で結婚し家庭を持ちました。 萬緑は中国の詩人 王安石による「萬緑叢中紅一点」からとった言葉です。 この言葉を愛した草田男は句集や主宰誌にも「萬緑」と名付けました。
昼寝というのは人事 生活の季語なのでやはり 人間が昼寝したいというふうに 思います。 人事 生活の季語は人間だけの行為とするという事を確認して頂きたいと思います。 それでは小澤さんの年間テーマ「身体であじわう季語」についてお話を伺ってまいります。 昼寝というのは身体全体であじわうまさに 身体であじわう季語だと思いますね。 昼寝をしてそして 目覚めて 天地乾坤が新鮮に見えてきたという事です。 それを うまく表現されていてまさに 昼寝という季語を生かした名句だと思います。