今日の兼題は「枇杷」。 スタジオにも 枝についている枇杷を持ってまいりましたけれども。 どうでした?そして 子どもの心というのは枇杷が生えてきて藤野さんは 昨年 「爪と目」で芥川賞を受賞されました。 枇杷の好きな故人だったのではないかという事も想像できます。 枇杷をもぐというと 普通一つ一つの果実をもぐんですがこれは枝ごともいでしまった。 こんな大きな枇杷の木って私 見た事がないんですけどもそういうのを 二階からもぐってすごいなと。 その 枇杷嫌いのお義母さんの言葉を そのまま記録して楽しい句にしました。
枇杷好きの醍醐味ですね。 甘くなるというリフレインもうまく生きていて口の中に甘みがたまってくるような「枇杷の皮」というものが詩の主題になるというのは俳句くらいしかただ 「素直に」と書いてあってもやっぱり ちょっと 剥く時のちょっとした抵抗感とかでは 今度は 9番です。
物でないものというのは例えば 「父の日」というような行事の季語というのはこの 枇杷の木の上に乙女が登って 枇杷をもいでこの樹上の乙女に自分を重ねる事ができると思うんですよね。 来迎図というのは何か自分にとってはるかなもののような気がしてたんですけれども藤野さんにとってはとっても近いものとしてあってそれも…25人の阿弥陀…菩薩の方々に非常に親しげに「マフラーを配りたい」というその発想が本当にすばらしいと思うんですけれども。