黒柳徹子：ご自宅で、くつろいでいらっしゃる今日のお客様です。 ８９歳でいらっしゃいます、赤木春恵さんです。 黒：今日のお客様、女優でいらっしゃいます、８９歳。 そして、最近、主演の映画にもお出になったんですけど、本当に、お元気。 赤木春恵さん、今日のお客様です。 黒：でも、今日ね、キレイね、晴れ晴れとしたお洋服で。 あれ、レディっていうんですか？あの犬。 お台所もお手伝いになったりとか、後片付けとか。 黒：お茶をね、スタッフにいれてくださって。
主治医の先生がね、風邪引く事と転ぶ事をね、高齢になってきたら気を付けてくださいって言われたのに、３度も転んじゃったんです。 本当にね、自分でもね、ああ、もうね、やっぱりね、いろいろありましてね、認知症っていう事ですけども。 それだから、やっぱり、面倒見ようと思ってたんですけども。 仏壇に、ろうそくに火をつける時に、自分で覚悟をしたんですよね。 黒：お友達なんか出来たんですって？赤：これだったら、なんで、もっと早くね、ホームにね、預けなかったのかなと思ってね。
でも、本当にね、なんかね、性格がいいんですよね。 赤：長いけど、まあ、夕方５時半頃に食べさせたら、寝るまで大丈夫です。 黒：もう大丈夫なんですか。 赤木さんは、わかんないけど、食べ終わったあとで、ちょっとだけでも、ちょっと、なんか食べたりとかさ、ちょっと寝る前の間に、ちょっとパリパリとなんか食べたりするじゃない。 赤：大丈夫ですよ。 晩ごはん、何時？赤：大体、７時半ぐらいですね。
赤木さんも歌ってらしたの？赤：これはね、森繁劇団のね、パーティーかなんかですね。 さっきじゃなくてね、昨日笑ってたの、なあに？って言うの」「そこで、ちゃんと、わけ話したら、ああ！アハハ…！って言うんですよ」「もう遅いっつったの」黒：「でもね、ここではね、みんなが笑うから、一緒に笑ってたんですって、なんかね、わかんなくても」「そうしたらね、森さんが、あんた、本当に…」「章子ちゃんとか呼んでらっしゃるの？」森：「本名が、章ちゃんっていうんです」黒：「章ちゃん、あなた、本当にわかってるの？って言われちゃうの。
黒：皆さんもご存じと思いますけど、赤木春恵さんは、本当に芸能界の生活の長い方で、１５～１６歳でお入りになった…。 その他に、テレビドラマとか舞台とか、いっぱい出てらしたんですけども、初めての主演…、今度ね。 初の主演っていう、これが「ペコロスの母に会いたい…」、「会いに行く」…、ごめんなさい。 『ペコロスの母に会いに行く』。 でも、本当にこれをおやりになったのはよかったと思うのは、お元気でなければ出来ないじゃない、映画の主演なんて。 赤：そう、眼鏡橋。 黒：眼鏡橋、うん。