黒:皆さん『若い季節』って生放送、日曜日昭和35年に始まったんですってよ。 これは大変なの映画と関係なくてNHKとしては珍しいんですけど45人ぐらいスターの人が出るというのでオーディション版っていうのを撮ったのね。 黒:これが、生まれたらば1回目が放送になるのでオーディションの時にはおなかが大きくてもいいかって事だったの?ご長男?淡:そうです。 ちょうど、その頃オーディションだったんですね。
黒:だって、人数の多い今、おっしゃったね、いわゆるクレイジーの全員がいない。 ハナちゃんをはじめ、全員植木さんも、全員いない。 淡:その代わり、その時みんな、役付きの方も下に来て台本持って、もしつっかえたらすぐ付けるみたいな状態で全員が異常にピリピリして。 ですから兄にお嫁さんが来た時にもしもの事があった時にね自分で食べていけるようにってねタイプライターとね、洋裁と習わせたんですよ、お嫁さんに。
それでご主人が、やはり一番手のかかるお子さんみたいなんですって?淡:そうみたいですね。 黒:萬屋錦之介さんって。 淡:子どもはね、ある程度年がくると友達も出来るし自分の好きな事がありますでしょ。 黒:でも、もう萬屋錦之介夫人におなりになってもう何年ですか?淡:もう15年ですか。 淡:うちの玄関なんか本当に、見たらねもう泥棒なんて怖くて入ってこられないわよ。 黒:小さい時、自転車のまま…三輪車でザーッと畳の上まで入ってくるから畳が全部ささくれてるっておっしゃってたわね。
順番に手が離れてくれるから黒:飛行機、描いて。 どうしても、そこには飛行機があった方がいいと思ったんで、もうね…。 黒:でも、全然口うるさいお母様じゃないのね。 やはり、昔から淡路恵子さんのイメージっていうとおみ足が長くてね、パッと脚を高々とお組みになりましてそして、タバコをパッとね。 爪もキレイにして指輪もして、たくさんしてそして、タバコをバッと。 二十歳ぐらいからね私はね、ホステスさんっていうのやった事ないの。 やはり、今ちょうどそういう高級クラブにね六本木の…高級でしょ?淡:高級クラブらしいですね。
黒:六本木のそういった高級クラブにいらっしゃるお客様ってある年齢の方だから淡路さんのご活躍をご存じの方やはり、いらっしゃる?淡:大抵、皆様、見て…。 黒:で、若い方で淡路さんの映画時代…。 20年ブランクあったら普通みんな大概、忘れちゃうしお顔もお姿も随分変わる方、多いのに。 黒:それは、つまり淡路恵子さんって知らない…。 えー!って、私もビックリして周りにいるお店の女の子なんてクスクス笑っちゃうのね。
台本見る時が一番楽しいし全部見えちゃうわけです。 仏様、こういう私、ちっちゃい仏様だからそれが3回ぐらい落ちるんですよ。 黒:何?仏様?淡:仏様よ。 おまつりしてないの?仏様。 仏様?淡:仏様。 とってもね、あの…ものすごいすばらしいマンションとかじゃないんですよ。 でもね、なんていうんだろう自分の居場所みたいのがこう、しっくり、ちっちゃくてまとまって。 一人でいるのって全然苦じゃないですね。 天気予報ね。 淡:これねちょっと、色見本っぽいでしょ。 黒:こういう風にしていただいていいですか?色見本っぽい。